易、運命鑑定Mさんの相談例

 スナックを経営する33歳の女性でした。
 名古屋の出身でクラブに勤めていて、25歳の時自分で店を持ったのですが、28歳のとき協力してくれた男性と別離しました。
 お客の層や体質から、名古屋の土地柄に見切りをつけ東京に進出し、世田谷の三軒茶屋でここまで、概ね順調にやってこられたそうです。
 ここ数ヶ月店の経営が傾くとまで行かないでも、来店回数がいいお客が離れていったり、人気のあった女の子がお客とのトラブルで急にやめたり、つけの回収が何人も遅れたり、預金を下ろして経営を続けることが数ヶ月続いたのです。
 一応東京に移られたときの、名古屋から東京の方位、今のお住まいと店の方位とも、確認しましたが、悪くないので、とりあえず原因について易をたててみることにしました。
 下記のような卦を得ました。兌為沢 五爻(だいたく ごこう)でした。

 この場合、五爻の爻辞通りに考えてみました。何か、悪いものを心から信望していないかというようなことをさしています。新興宗教にはまる。何かよくない力に傾いている。何か自分を惹きつける、新しい付き合いができた。恋人友人、何か心当たりがないかたずねてみました。
 関係ないんじゃないかと言いつつ半年くらい前から店にくるようになった中年のお客にどことなく惹かれて軽いお付き合いをはじめたが、店の経営に影響することは何もないと言われました。
 ではその方の住んでいる大まかな住所を尋ね、お店との位置関係を確認しました。
 さらにこの人と初めて出会った月に、どこかに連れて一泊しなかったか。  この女性は、本命九紫の方です。半年前一白の月でした。その男性の住所はこの女性の経営するお店から西北になりました。また一緒に泊まった宿も西北で水上でした。
 九紫の方は、一白のとき西北は本命的殺になります。
 この凶方位の作用は、特に事業の経営に大きく出ます。原因は、悪い方角から来た人と付き合いが始まり、悪い方角に連れられていったということです。それからもこの二人は度々同じ宿を利用していました。
 この付き合いを止めるべきだといわれるのですか、とお尋ねになられましたが、結婚まで考えていますかと問い返すには、いいえでした。
 私はちょうどこの月が、七赤でしたので、一緒にいかれたところより遠い西北の方位を取られ、年末で正月にかけて、店を休めるので、四泊くらいされることを進めました。
 その後男性のことは変化に任せてみてどうですかとお答えしました。
 この兌為沢の卦の五爻はこの悪い関係にあるものを、誠意を持って善に帰らしていくべきであると教えています。言うまでもなく、この男性そのものが悪いのではなく(男女の関係のよい悪いは、一般に考えてではなく、この方の立場の価値観での善し悪しです。)最初に会った日でその関係が悪いのです。
 この悪い関係を善に導くことを易は教えているのです。

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